東京の中心にひっそりと佇む茶寮

日本の茶道文化が息づく
生きた建築的遺産

都会の喧騒の中心に佇む大橋茶寮。木戸を開けた露地の先に、日常を忘れる空間が広がります。京都の名工によって建てられたこの歴史ある茶寮は、東京でひときわ重みある文化の象徴ともいえます。

大橋茶寮は、16世紀末から17世紀にかけて、茶の湯と共に発展した数寄屋建築の技法を、今に伝えています。簡素でありながら凛とした美しさ、自然の素材がもたらす温もり、静かな気品、そして職人の手の跡が随所に息づく空間となっています。

時代を超えて、茶の湯の精神を未来に繋げる場であり続けるために、現在、大橋茶寮は有形文化財に登録され、重要文化財指定の受けるべく準備を進めています。

歴史

戦前の東京に残っていた木造建築の多くは、地震や火災、戦禍によって失われてしまいました。そうした中で、大橋茶寮のような戦後の建築であっても、貴重な文化遺産としての価値が見出され、ほとんど姿を消した当時の木造建築を今に伝える稀有な手がかりとなっています。

第二次世界大戦直後、裏千家十四代家元・淡々斎は、大橋茶寮を東京における正式な稽古場として選びました。ここで家元は、直門や門下生、さらには社会の指導者たちに茶道の精神を伝え、指導にあたりました。

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